Classici giapponesi con furigana
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おおきいたび
大きい足袋
宮本 百合子
Leggi 大きい足袋 (おおきいたび) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1435 caratteri · 3 schermate
帳場に坐って新聞をよんで居たはげ頭の主が格子の中から十二文ノコウ高はお合にくでございますよ。東京中おたずねになってもおあつらえでなくてはございませんよ」と云った。小僧はだまって又もとに火鉢のそばにかえった。じいやはだまって店を出て「やっぱりあつらえか」と云って歩き出した。私もだまって歩いた。家に帰るまでにまだ三四軒たびやがあったが、「おあつらえにならなくてはそんな大きい足袋は東京中にありませんよ」と云われたのがきいたと見えて「十二文のこう高は」はくりかえさなかった。じいやは「東京にもおれの足袋はないと見えるわい」と云って家にかえった。
それから一週間許たった風の強い日に〆て十銭也とかき出しのついた大きい足袋が二足じいやの所にとどけて来た。爪の先がもう少々白くなって居るが今はいて居るのがその足袋である。
十二文のコウ高の足袋もじいやの足が入るとはちきれそうにいっぱいである。