Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たいしかんのしまつきかん

大使館の始末機関

海野 十三

Leggi 大使館の始末機関 (たいしかんのしまつきかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9934 caratteri · 20 schermate

Aozora Bunko

では取り捨てましょう」

と、博士は手にしていた蛇を、卓子の下へ、そっと捨てた。

すると、卓子の下で、

「きゃッ」

と、只ならぬ悲鳴が聞えたと思ったら、卓子が華々しく持ち上り、中から一人の真青な皮膚をもった人間がとびだしたかと思うと、衝立をぶっ倒して、料理場へ逃げこんでしまった。それこそ余人ならず醤買石だったことは、今ここに改めて申すまでもなかろう。

5

「王老師。あんな手ぬるいことでは、最早だめですぞ」

醤は、老師に詰めよっている。

老師は眉をあげ、卓子をどすんと打った。

「まあそう焦せるな。あの手この手と、まだやることはたくさんある」

「この上、金の奴に一分間でも余計に生きていられては、余の面目にかかわる」

「さわぐな。いよいよ今日は彼を貴賓の間に入れることにしたから、こんどは大丈夫だ」

「ああ貴賓の間ですか。それは素敵だ。見たいですな、中の様子を……」

「見たいなら、見せるよ。こっちへ来なさい、テレビジョン器械をのぞけば、貴賓室の模様は、手にとるように分る」

「おお、それはいい」

王老師に案内されて、醤はテレビジョン室に入った。高圧変圧器がうーんと呻り、室内が真暗になると、ブラウン管の丸いお尻が蛍のように光りだして、やがてその上に、貴賓室の内部がありありとうつりだした。