Classici giapponesi con furigana
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おおとりものせんにんつぼ
大捕物仙人壺
国枝 史郎
Leggi 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.606 caratteri · 97 schermate
、伊丹屋の娘だということなどを、細々と説明したのであった。
「ふうむ、そうかい、なるほどなあ。そう聞くとちょっと不思議だなあ。とんだ手蔓にぶつかるかもしれねえ。だが何にしても蓋をあけて、中味を拝見しなけりゃあ」
そこで錠前をコヂ開けようとした。しかし錠は開かなかった。
「こいつアいけねえ、千枚錠だ。どんなことをしても開くものじゃあねえ。千枚錠ときたひにゃあ、合鍵だって役に立たねえ。箱を潰すのはワケはねえが、中味が何だか解らねえからな、そいつもちょっと手控えだ。……ところで鍵はなかったのかい?」
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「ええ、それがなかったんですよ」
「探したらどこかにあるだろう。帰って窃り探して見な」
「そうねえ、それじゃ探してみよう」
永い春の日の暮れかかった頃、お花は屋敷へ帰って行った。
数日経ったある日のこと、駕籠に乗った伊丹屋のお錦が、義哉の屋敷へ訪れて来た。
その後やはり気分が悪く、今迄寝ていたということであった。
「これでございますの、手箱の鍵は」
お錦はこう云って鍵を出した。
義哉はそこで事情を話した。
「おや、マアさようでございましたか」お錦は意には介しなかった。