Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.722 caratteri · 286 schermate
「ははあ、そういうわけで、そういう人物であったのか……なるほど」
と幾度もうなずきましたが、つづいて、
「それで、机竜之助という男はいったい、いい男なのか、わるい男なのか」
「何だ、それは――」
「つまり、机竜之助は美男子であったか、それとも、醜男であったか、それを聞いているのだ」
「妙なことを聞くじゃないか」
「そこが問題だ」
「誰がそんなことを問題にしている」
「いや、それが、なかなかの大問題になったことがあるのだ」
「どうして、それをお前が……第一、机竜之助なるものの存在を、ただいま、拙者の口から初めて聞いたお前が、あの男の容貌の美醜を論ずることでさえが奇妙なのに、それが問題になっていたというのはどこで……いつのことだ。してみればお前は、その以前から竜之助なるものを知っていたのか」
「知っていたのだ……知っていたのをお前からいわれて、今になって気のついた一人だ」
「いつ、どこで」
「大和の国、十津川のあの騒ぎの時よ。実は拙者もあの時、あの乱軍の中へまぎれ込んでいたものだ……その節、たのまれて竜之助なるものの人相書を書いてやったことがある」
意外にも丸山勇仙が十津川話を持ち出して、その時、よそながら机竜之助にひっかかりのあったようなことをいう。