Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.722 caratteri · 286 schermate

Aozora Bunko

「これはあの宇津木のために、あなた方がお預かりの上、御自由に処分をなすって下さい」

仏頂寺と丸山は、眼を見合わせました。

二十一

あれから二十日あまりたって、田山白雲は洲崎の駒井甚三郎を訪れました。

「どうです、よい収穫がありましたか」

駒井から問われて、

「ありました」

「それは結構です。まあ、こちらへ来て、ゆっくりと旅行談をお聞かせ下さい」

そうして、白雲は、駒井の応接室へ来て、卓を隔てて椅子に身を載せて相対すると、そこへ金椎が紅茶と麦のお菓子を持って来て、出て行ってしまいました。

「あなたと別れてから、保田へ参りましてな、岡本兵部というものの家へ、取敢えず草鞋をぬぎましたが、そこでまず二つの収穫を得ました」

「そうでしたか、その二つの収穫とは何と何です」

「一つはあの家に秘蔵の仇十洲の回錦図巻と、もう一つはあの家の娘です」

「ははあ」

「仇十洲は御存じの通り、仇英のことで、明代四大家の一人です……」

田山白雲は行李を開いて、画帳一冊を駒井の前に置くと、駒井はそれを開いて、まず眼に触れた開頭の文章を読んでみました。

「仇英、字ハ実父、十洲ト号ス、太倉ノ人、呉郡ニ移リ住ム、呉派ノ第一流トイハレシ周東村ニ学ビ、人物鳥獣、山水楼観、旗輩車容ノ類、皆、秀雅鮮麗ト挙ゲラレ、世ニ趙伯駒ノ後身ナリト称セラル、特ニ流麗