Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 159.272 caratteri · 313 schermate
そこで米友が、隣席の有難そうなお婆さんに訊ねてみると、お婆さんのいうことには――
この善光寺様には、日本最初の阿弥陀如来様の御像があるということ。
人生れてこの寺に詣ずれば、浄土の往生疑いなしということ。
そこで、このお寺は一宗一派のものではなく、このお寺の御本尊様は、日本の仏像の総元締、神様でいえば伊勢の大神宮様と同じこと。
大神宮様所在の御地を神都と呼ぶからには、ここは仏様の仏都ともいうべきところだと説明する。
米友は、ははあ、そういったものかと思う。自分はその伊勢の大神宮様のお膝元で生れたのだが、してみればここに参詣するのも、神仏おのおの異った因縁があるのかも知れないと思う。
しかし、伊勢の大神宮様の内苑は、森厳にして犯すべからざるものがあるのに、このお寺の中の賑やかなこと。
暁の光、いまだに堂内に入らざるに、香の煙は中に充ちわたり、常燈の明りおぼろなるところ、勤行の響きが朗々として起る。鬱陶しいようでもあり、甘楽の夢路を辿るようでもある。坐っているうちに、なんとなく温かくなり、有難くもなって、妙な世界へ引込まれた心持で、米友は坐っていると、