Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 159.272 caratteri · 313 schermate
富樫の出も尋常であるし……旅の衣から、月の都を立ち出でて……の長唄も存在して、義経主従の衣裳も、山伏の姿になっている。いわゆる海老蔵の弁慶なるものも押し出している。海津の浦に着きにけり、でいっぱいに並ぶ。「いかに弁慶」から台詞の受渡し、「いざ通らんと旅衣、関のこなたへ立ちかかる」――弁慶を前にして本舞台へかかる。道庵も、こいつ、なかなかやるなと思いました。
仏頂寺も、これは多少見直したという形になって舞台を見る様子。丸山勇仙は、それ見たかといったような気分もある。
そこで富樫との問答になって、
「言語道断、かかる不運なるところへ来りて候ものかな、この上は力及ばず、いでいで最後の勤めをなさん」
あたりから調子が少し変になりました。唄が少々疲れてきたのと、四天王の祈りがばかに景気よくなって、無暗に珠数を押揉む形が、珠数を揉むよりも、芋を揉むような形に見え出したのだから、道庵が訝しいと見ました。
けれども、今日はどうしたものか、道庵がヒドクおとなしく、万事胸の中に心得て、表へは少しも現わさず、半畳を入れたり、弥次ったりするようなことは一切慎んで、それから弁慶の馬力がいよいよ強くなるのに、長唄がヘトヘトになって、それを追っかけ廻しているのもおかしいといって笑わず、かえって同情を寄せておりました。