Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 178.374 caratteri · 345 schermate
「もとはみんなお陸尺のがえん者なんですが、ああして見ると立派な兵隊さんでござんすねえ、馬子にも衣裳とはよく言ったもので――」
言わないことか、六尺と陸尺との混線だ、すなわちこれは、このごろ江戸の市中に溢れていた諸国諸大名の陸尺、即ち籠舁の人足の転向だ。
諸大名お抱えの陸尺は、体格抜群のものを選りに選り、各大名屋敷が自慢で養って置いたが、このごろ、諸大名の参覲交代が御免になって、奥方を初め、江戸住居を引上げて国へ帰れるようになってから、この陸尺が失業した、アブれてみるとロクなことはしない、盛り場をユスったり、見世物をコワしたり、良家へ因縁をつけてみたり、手に負えないところを幕府の陸軍頭が買込んで、浜から千人、こちらから千人、それに洋服を着せて団袋をはかせてみると、見かけはこの通り堂々たる国家の干城、これを称して六尺豊かの兵隊さんとは誰が洒落た。
それを見送った神尾は、なるほど、見かけだけは立派に六尺豊かの兵隊さんだが、渡り者の寄集め、いざという時、役に立てばいいが、と冷笑して、さて、増上寺の参詣も無事に済ませて、山門を出て見ると、今度は赤羽橋の方から息を切って飛んで来る裸男。