Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.838 caratteri · 204 schermate
のことにしましょう。宿へ帰りましょう、もう先生も帰っていらっしゃるでしょうから……」
思慮あるお松は、ムクのせっかくの加勢を得たりとして、あの臥竜梅の場の捕物の方へ引きかえすこともしないし、また、その人数が引きあげて行ったらしい方向をムクと共に追おうともしないで、ムクを従えて、大きな不安のうちに、一種の分別と、沈着とを以て、また海岸の方へと出てしまいました。
二十二
風流韻事で、いい気持になりきった田山白雲が船を漕ぎ戻させて、宿へ帰って見ると、果して非常事がありました。
お松から一伍一什を聞き取った上、改めて瑞巌寺まで行って問いただしてみると、だいそれた、この「つわ者隠し」の天井に賊が潜んでいたのを、張込んでいた仙台の手のものに捕まってしまった。
たしかに捕まったのか――ええ確かに手を後ろへ廻されて縛られてしまいました。最初はずいぶん、暴れましたけれど、仙台の方に、仏兵助という親分がいて、それがとうとう右の怪賊を生捕ってしまったに相違ございません。
それを聞くと、田山白雲もがっかりしたが、お松のしおれ方は目もあてられないほどでありました。