Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Leggi 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 285.635 caratteri · 558 schermate

Aozora Bunko

そうして、自分がこの偽作者どものブラックリストをこしらえて置いて、片っぱしからやッつけた経験談を語り出でて、そうして今時の腐れ儒者や、青二才が、腕力すなわち暴力とけなして、自分の卑怯な立場を擁護しようとする風潮を、あざけりました。

十八

ここで三人の会話に花が咲いている時、海に面した他の一方の座敷で、美婦と、妖童とが、しめやかに問答をする。

岡本兵部の娘は、畳の上に置かれた椅子に腰をかけて、すらりとした足を投げ出しながら糸巻に糸をまいていると、それと相向ったところに清澄の茂太郎は、ちょこなんと坐って、両手に糸の束をかけ、膝の上には、片時も放さぬ般若の面がある。

兵部の娘に糸をまかせながら、清澄の茂太郎は、

可愛い由松だれと寝た

だれと寝た

お父さんと寝たなら

よしよし

小音でうたうと、岡本兵部の娘は、それに合わせるように、

寝たといな

寝たといな

裾に清十郎と

寝たといな

そう言いながら、手を休めず糸をまいているところを見れば、少しも変ったところはない。言葉の調子だってその通り、茂太郎に対して親切な姉様ぶりといったような気位が、少しも乱れてはおりません。