Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
「ばかにしてやがら」
米友が唇を反らして嘯きました。現在こうしてピンピン生きている者のお墓をこしらえた上に、荒神様に祭り上げるなんて、洒落が過ぎてらあ! とでも思ったのでしょう。
「ばかにするつもりでしたんじゃないのよ、友さんがかわいそうだ、気の毒だ、盗りもしない盗人の罪に落ちて殺されてしまったと思うから、みんなして、荒神様をこしらえてしまったのよ、こうして生きていると知っていれば、誰がそんなことをするものかね」
「そりゃ、そうかも知れねえが、生きている時は、さんざん人を粗末にしやがって、死んだと思って荒神様に祭り上げるなんて、ほんとうにばかにしてやがら」
「悪く取っちゃいけないよ、友さん、たとえ荒神様だって神様のうちだろう、生きていて神様に祭られるなんて、結構じゃないか。それでお前の方は死んだものと、みんなあきらめているが、お君ちゃんばっかりは、生きているのか、死んでいるのか、ちっともわからないんだもの」
「うむ……そのはずだ、生きているか、死んでいるかわかるめえ」
「ことに、わたしは、ああして姉妹同様に一つ小屋で稼いだ仲でしょう、人一倍、あの子のことが気になって、一日だって忘れたことはありゃしません。