Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
その途端に、連れて来た、六さんといって喧嘩上手で聞えた兄いが、ちょっと江戸前の喧嘩っ早い息を見せたのが、近郷近在連とは手ごたえが違ったと見たのかも知れません、何ということなしに機先を制せられて、そのまま、二人の生酔いの悪ざむらいは、鋒先をそらして、ずっと前へ進んでしまいました。
つむじ風をやり過ごして、足並みを立て直したお銀様とお角の一行――
「飛んだ金十郎だよ」
とお角が、軽蔑の冷笑を後ろから浴びせているにもかかわらず、二人の生酔いの若ざむらいは、なお行く手の見物人に存分悪ふざけを試みながら行くのを見て、この分で、相撲小屋へつくまで、また場内へ入ってから後に間違いがなければいいが――と気を揉んだのはお角さんばかりではありません。同じ金十郎にしても、アクドい。
間違いがなければいいが――
果して……まだそれとは言えないが、一町程の先手、ちょうど、赤坂口と藤川口とが落合うあたりの辻のところで、
「喧嘩だ、喧嘩だ――」
それ見たことか。見ているまに、黒山となった人だかりが容易に崩れないのは、喧嘩のたちが悪くなったに相違ない。
当然、行くべき道筋、お角さんの一行は、いやでもその場へ通りかからねばなりません。