Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
この時分、悪い若ざむらい連は酒の酔いもさめてしまい、面が青ざめて、体がわなわなとふるえ、まさしく、振り上げた拳のやり場に困って、ほとんど五体の置き所を失った気色が、ありありと見えてきました。
さりとて、こうなっては、冗談だ、冗談だと逃げを打つわけにもゆかず、許せ許せと、折れて出るわけにもなおさらゆかず、どうにもこうにも、抜いて斬るよりほかはないという羽目に陥ったのは、自業自得とは言いながら、よその見る目も笑止千万で、お角さんとしては、むしろ、この若ざむらい連に同情して、助け舟を出してやりたい気象が、むらむらしましたけれども、旅では万事、控え目にすること……と、立つ気をおさえていました。
悪い若ざむらい連の立場は、どうにもこうにも、抜いて斬らなければならないことになって、しかも抜いて斬った結果は、いよいよ悪くなるということに自分が気がついて、自分がおびやかされています。
この町人の鼻っぱしの予想外に強いのに、後ろについている奴も遊び人上り、それを芸妓共が煽っている。そのほか、いざ、乱闘となった日には、すべての弥次馬の同情が、決してこっちには向いて来ない、次第によっては自分たちが袋叩きの憂目にあって、生死のほどもあぶない、ああ、やり過ぎたわい――と、見るも無惨な窘窮の色が、売りかけた方に現われたのを見て取っ