Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
わしも若い時分に、ちょいちょいあの男とは逢ったものだがね(註に曰く、少々怪しいものだ)人物は、からっきし、おっちょこちょいで、大塩平八郎や、渡辺崋山あたりとも段違いさ。平八郎も、崋山も、みんな煙草をのみ合った仲間だがね(註、こいつも怪しい)大塩は何といったってお前、豪傑の面影はあるさ。崋山もお前、どこへ出したって士大夫の貫禄は確かなものだ。そこへ行くと山陽なんぞは、せいぜい足軽組の五人頭だね」
その露骨さ加減に、また一座が白け渡ったとする。それを委細かまわず道庵が、古今の詩を論じ去り、論じ来って、星巌、湖山、春濤まではまあいいとして、
「君たちは、山陽なんぞを問題にするがものはねえ、この尾張の国から、森槐南という大物が出ている、あれは大したものだねえ。詩を作ることはどうだか知らねえが、詩の学問にかけては古今独歩だよ。ここに古今独歩というのは、日本だけの古今独歩じゃねえぜ、本場の支那をひっくるめての古今独歩だ、あいつには降参するよ。よく尾張の国は日本一を出したがる国だ、頼朝、信長、秀吉は事が古い、瀬戸物が日本一で、大根も日本一、踊りも日本一、金の鯱も日本一、美人も日本一、味噌も日本一だといっているが怪しいもんだ。