Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

「オットセイの親が、どうしたというのだ」

「オットセイの母親というのはね、番兵さん、自分たちの餌をさがすために、三十里も遠くの海へ出るんだとさ、そうして帰って来ると、内海に置いて行かれたオットセイの子が、お乳を飲みに寄って来るが、オットセイの子は、自分の母親がドレだかわからないものだから、どの母親にでも行ってかじりつくが、母親の方では、自分の子供だけにしかお乳をやらない、ほかの子供がかじりつくと突き放してしまう、だから、外海へ餌を取りに出たオットセイの親を人間がつかまえると、その子は餓え死んでしまうのだって……だから今では、外海でオットセイを捕らせないことになっているんだって」

茂太郎は、マドロス仕込みであろうところの、オットセイの知識を物語りました。

牧場、牧舎の見廻りが一通り済んで、小舎へ帰って、二人水入らずの晩餐の後、番兵さんは一個の曲物を、茂太郎の前に出して言う、

「茂坊、薬物だから少しお食べ」

それは色の白い、ベタベタした透油のようなもの。飴のようで飴ではない。あんまり見慣れないもので、第一、食べようからしてわからないから、遠慮をしていると番兵さんは、耳かきのような杓子を取添えて、