Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
そうとは知らぬ道庵先生と米友、今頃はもう名古屋の市中に入って、また出来損いの「大岡政談」でも見ていることだろう。
デモ倉や、プロ亀が、あっぱれな小刀細工をしようとも、そこは大腹中の道庵先生のことだから、蚊の食ったほどにも思うまいが、宇治山田の米友というものが存在している以上は、倉公、亀公いいかげんにしないと、耳ったぼにカーンと来ないとも限らないぞ、ほかと違って米友のは、手練だから痛さが違うぞよ。
そんなことは、知ったことでない田山白雲――アイロ、コイロの社、鎌足公の邸跡、瑞甕山根本寺では兆殿司の仏画、雪村の達磨というのを見せてもらい、芭蕉翁の鹿島日記にても心を惹かれ、鹿島の町、末社の数々、二の鳥居、桜門、御仮殿――かくて、鹿島神宮の本殿――
しかし、鹿島は単に神宮だけでなく、裏へ廻って鹿島灘を見ることが、この行中の一つの重要なる目的でなければならぬ。
その目的を以て田山白雲は、要石から潮宮、高間の原の鬼塚、末無川のいわゆる鹿島の七不思議を見て、下津の浜まで来てしまいました。
ここは音に聞く鹿島灘――今、目に見て白雲の心が躍りました。
すでに安房の海を見、上総の海、下総の海岸を経て、利根の水、霞ヶ浦の水郷に漫遊した白雲の眼には、鹿島灘の水を、同じものとは見ることができません。