Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
生命がけでやる米友の曲芸。ただ見る丈四尺あるやなしの小兵の男。竿に仕かけた槍を遣うこと神の如く、魔の如く、電の如く、隼の如し。
「ああ、見事な働き」
兵馬は眼を拭って、我とも知らず人を押し分けて前へ出る。
「御所望致す、そのお手槍をお貸し下されますまいか」
暫らく見ていた宇津木兵馬は、山田奉行の役人の下僕とも見える男の傍へ寄って、その持っている槍をお貸し下されたしと申し入れます。
「槍をなんと致される」
役人は兵馬に向って尋ねますと、
「あの小兵の男、何者とも知らねど槍の扱いぶり至極めずらしい、一手応対を致してみたいと存じます」
「ナニ、貴公があの中へ出向いてみたいと言わるるか」
「左様にござる、で、卒爾ながらそのお槍の拝借をお願い致す儀でござる」
若いに似合わず大胆な言いぶりでしたから、面々は感心もし、危なくも思い、
「それは近頃お勇ましいお申し出でござるが、御覧の通り、あれは人間業でない奴、うっかり近づくよりは遠巻きに致して疲れを待つ方が得策でござる、捨てておかっしゃい」
「いやいや、あの勢いではなかなか以て疲れは致しませぬ、たとえ一時たりとも参宮の街道を、あの狼藉に任せおくは心外、よって拙者が応対をしてみたいとの所望、それを御承知願いたい」