Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

「はい、あの……」

お玉は困ってしまい、

「せっかくでございますが、あの、わたしも目が不自由なのでございまして」

「そなたも目が不自由……」

「はい」

「それはそれは」

「いいえ、目は見えるのでございますが、字を読むことができませぬ、お恥かしゅうございます」

「ははあ、なるほど」

竜之助の面に、やや気の毒そうな苦笑い。

「さてさて、二人揃うて一つの目が明かぬとは……」

お玉は真赤になってしまって、今宵という今宵、はじめて字を知らぬことの恥辱を感じたのでありました。

「それでは手紙は後のこと、この手紙を届けてくれた女の身の上を話してもらいたい」

「はい、この間の晩、古市の備前屋という家へ、わたくしが招かれて参りました」

「備前屋というのは?」

「それはあの、大楼でございます」

「大楼とは?」

「遊女屋」

「遊女屋――なるほど」

「そこへ招ばれて参りまして、その帰りにこのお手紙を頼まれたのでございます」

「その備前屋というのへそなたが招ばれて……何のために招ばれました」

「あの、歌をうたいに」

「歌をうたいに?」

「はい、わたくしは、間の山へ出ておりまする玉と申しまして、賤しい女でございまする、歌をうたいに招ばれましてその帰りに、あの家の裏口から、不意に女の方がおいでになって、このお手紙と、それから一包みのお金とをわたしに渡して、この手紙の上書