Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
身体を一通り撫でてみた道庵先生が、
「ある!」
「ありますか」
「生きる!」
「ほんとに生き返りますか」
「大丈夫!」
「助かりますか」
「助かる!」
「どうか助けてやっておくんなさいまし」
老人は意気込む。
「あたりまえの野郎なら、助かりっこのねえところだが、この野郎のは助かるように出来ている」
「へえ」
「息を吹き返させるのは雑作はねえが、その前に痛みどころを繕っておかねえと、息を吹き返してからかえって苦しがる」
「へえ」
「まず肩胛骨が外れている、それで左の手がブラブラだ」
「へえ」
「頸椎には異状がない」
「へえ」
「胸脇の骨が折れて肺へでも触ろうものなら見込みはないが、そこにも異状がない」
「へえ」
「脳蓋といって頭の鉢を打ち割ればこれも望みはないが、幸いにその鉢の頭も無事だ」
頭の鉢というのを鉢の頭といってのけました。当人は気がつかないで澄ましていたが、傍の老人はこの場合にもおかしさを噛み殺さずにはいられませんでした。
「腰骨にも横骨にもこれまた異状はない、右の方の脛の骨が折れている」
「へえ」
「そのほか、身体中、処嫌わず打創かすり創だが、それらは大したことはない」
おかしなお医者さんだけれども、その診方の親切なこと、そうして暗い中で、どこがどう、ここがこうということを掌を指すように言ってみせるから、はじめは険呑がっていた老人が、