Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

「今その坊さんはどこにいるの」

「今この先の信心者の家にいるんだがね」

「そうしてお前、その坊さんの槍持をして歩いて来たのかえ」

「ううん、そうじゃねえ、この槍は俺らの槍なんだ」

「お前、槍を持って歩いてるのかい」

「そういうわけじゃねえ、府中の宿屋でこの槍を捻くっているとね、亭主が来て見て、お前さん槍が使えるのかいと言うから、たんとも使えねえが、ちっとばかりは使えると言うとね、それじゃあ使って見せてくれというから、よし来たと言って、ちょうど部屋へ飛んで来た蝶々を一羽、突いて見せてやった」

「蝶々を突いたのかい」

「そこの亭主がね、俺らが蝶々を突き落すと、それを見てすっかり感心しちまったんだ、それで、お前さんにこの槍を上げましょうというから、それじゃ貰って行くといって、こうして担いで来たんだ」

「えらいねえ友さん、お前は槍一筋で東海道が歩ける身分になったんだねえ」

「冷かしちゃいけねえ。そうすると、ここでもってこの槍が役に立って、あの悪い侍をおどかしてやった」

「何かあのお方が悪いことをしたの」

「悪いことと言ったって、お前、品の好い切下げ髪の奥様を捉まえてね、あの若いくせに狼藉をしようというんだから呆れ返っちゃった」