Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
「へへ」
がんりきは、これまた少しばかり退り気味で、
「そりゃもう承知でございます」
竜之助は左へ置いた刀を引く、斬るつもりでもなく嚇すつもりでもないらしい。
「先生、まだお斬りなすっちゃいけません」
がんりきは片手を出して押えるような真似をして、
「先生の前にはこうして兜を脱いでいるんでございます、とても腕ずくで先生に勝つことができませんから、それでツイいたずらがしてみたくなるんでございます、そのいたずらがやり損なった時は、立派に斬られて死にましょう、まだ板にかけねえんでございますから、もう少しどうか御辛抱なすって下さいまし」
竜之助は膝まで引いて来た刀。いつもこの辺まで来れば大抵は人を斬っているのです。がんりきは、前よりもまた少し後ずさり気味で、
「先生」
竜之助の横面をじっと見込んで、
「どうも、先生の形が気味が悪くっていけませんな、いつその長いのがヒヤリと飛んで来て、わっしの身体が二つになるんだか見当がつきませんからな。どうか刀をお置きなすって下さいまし、そうでなければ近いところでお話をすることができませんから――そのいたずらというのはでございますな、先生」