Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
「おどかしちゃあいけませんね、何が怖いものだろう」
「ははは、別に怖いものもおりませんが、山猿が少しはいるようでございます、それから、どうかすると熊が出て参ります」
「怖いねえ」
「先生が附いているから大丈夫でございますよ」
竜之助は前の駕籠で、二人の話を耳に入れている。がんりきもなれなれしいが、お絹もなれなれしい。二人ともになれなれしい口の利き様であります。
お絹という女、誰にでもなれなれしい口の利き方をする。旗本のお部屋様として納まっていられない女。気象によっては、こんな男と言葉を交すのでさえも見識にさわるように思うのであるに、この女は、それと冗談口をさえ利き合って平気でいます。
がんりきが昨夜の言い分、お絹はそれを知らないから、平気で話をしているが、たとえ冗談にもせよ、そういうことを聞いている竜之助にとっては、二人のなれなれしい話し声を不愉快の心なしに聞いているわけにはゆくまいと思われます。
「ここが峠の頂上でございます」
ようように山駕籠が徳間峠の上へ着きました。
「さあ若い衆さん、休んでくれ」
徳間峠の上で二つの駕籠が休む。がんりきは腰に下げていた一瓢を取り出して、