Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

お徳は手を拭きながら、これも御多分に洩れず、珍らしそうに息を弾ませて飛んで来て、竜之助のいる二階の欄干から下を見て、

「あれで十九。十九にしては落着きがおあり過ぎなさるほど。それはお人柄がよいからでござんしょう、お婿様よりは一段勝っておいでなさる、お婿様は好いお人だけれど、なんだかそれほどに威がないようなお方、それがかえってよろしゅうござんしょう。何しろあの大家を踏まえて行くには、旦那様よりも奥様が、これからしっかりあそばさなくてはなりませぬ、好いところへお嫁入りすればするほど、お仕合せもお仕合せだがお骨も折れましょう」

お徳が、こんな独言を言っている間に、嫁御寮の一行はゾロゾロとこの家の下を通り過ぎて行ってしまいます。

「ほんとうに、あんなお嫁様をお持ちになったお婿様の果報が思いやられます、お里帰りの五日が、どんなにお待遠しいことでしょう、両方の親御さんたちも本当にこれで御安心。ああいうことを見ますと、ひとごとでも嬉しくてたまりませぬ」

「里帰りといえば、これからあの八幡村まで帰るのか」

「左様でござんす、お馬やら釣台やら、あとからあの通り続いて参りますが、なんでも御旧家のこと故、すっかり古式でやるのだそうでござんす」