Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
お役人の一行が元湯へ泊ったと聞いて、佐野の老人と松本の老人とを先に立てて、お願い下げの運動をやってみようということになり、お役人にお目にかかって怖る怖る伺ってみると、さきの権幕とは少しく打って変り、なんとなく手答えがあるようでしたから、
「さて、存外、話がわかりそうでございます……」
と言って、その次の難問題に就いて老人たちと望月の主人と親戚とが評議をしました。
「百両」
まずその辺の相場かなと思う者もありました。みすみす名の知れない金を百両出すのも業腹だという面をするものもありました。百両で若主人の身体が釣替えになれば安いものだといって、望月の家では金には糸目をつけないという色を見せました。
再び出かけて行った古老たち。
「ほんのお土産の印」
怖る怖る差出した土地の織物、それに添えた百両の金。それをお役人にと従者の手を経て献納して帰ってみると、程を経てその織物も金百両も突き戻されて来ました。
それから元湯の一室で、ひいひいと人の泣く声がする。荒々しく責める声が聞える。泣く方は人に聞かせまじと男泣き。責める方はわざと聞えよがしの荒い声。
土地でも宿でもそれ以来、火の消えたような静まり方で、ただそのひいひいと泣く男泣きの声と、荒っぽく責める申し上げてしまえの声とを聞いて心臓をわななかせるばかり。