Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
「さあ申し上げてしまえ、お上のお調べによれば古金二千両、新金千両、そのほか太鼓判の一分が俵に詰めて数知れず、たしかに其方の家屋敷の中に隠してあるに相違ない、ここで申し上げてしまえばお慈悲がかかって不問に置かれる、強情張って隠し立てを致すにおいては罪が一族に及ぶぞよ」
厳かに言い渡しているのは意外にも先日、甲府の旗亭で、神尾主膳と酒を飲んでいた折助の権六でありました。それがいつのまに出世したか、威儀厳然たる勤番格の武士の形になって、調べ吟味の指図役に廻っていると、慄え上っている望月の若主人は、
「どう致しまして、金銀を隠し置くなどとは以てのほか、先刻、家屋敷の隅々までも御捜索くだされた通り。また手前共の財産、すべて記録に差上げたものに寸分いつわりはございませぬ、お吹替えのありまするたびに、員数を改めて差出しまする古金新金、それを隠し置きまするような覚えは毛頭ござりませぬ、御念の上ならば、もう一応、家屋敷をおさがし下されまするように」
畳へ額を擦りつける。
「黙らっしゃい、其方の隠しておくところが家屋敷ときまったものではなかろう、世間の噂では持山の穴蔵の中へ、先祖代々積み隠しておく金銀は莫大とのこと、お上お調べの額はいま申す通り古金二千両、新金千両、別に一分の太鼓判若干とのことなれば、内実は暫く不問に置かれる、