Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
「そんなら、待っていて下さい、御参詣をして参ります」
お豊は石段をカタカタと踏んで竜神の社へのぼり行く。金蔵は我を忘れて見上げ見恍れていました。
竜神の社には八大竜王のうち、難陀竜王が祀ってあります。
こんな山奥に竜神を祀ることが、奇妙といえば奇妙である――今を去ること幾百年の昔、この地に竜神和泉守という豪族が住んでいた。その屋敷跡は、今もあるということであります。
竜神の姓はその人以前からあったものか、その人が来て、竜神の社の名によってその姓をつけたものか、その辺はハッキリしません。ハッキリしないところに竜神の秘密がいろいろと附け加えられました。
八大竜王の八という数が、ちょうどこの竜神村の字の数と同じことになる、そうして、この湯本の竜王社には王の中の王たる難陀竜王を祀ってある、野垣内、湯の野、大熊、殿垣内、小森、五百原、高水の七所に、あとの僧鉢羅竜王までが一つずつ潜んでいるということでありました。
天にもし清姫の帯が現われた時は、遠からずこの八つの竜王が、八所の谷から、悉く荒れ出して、雲を呼び雨を降らす――さればこそ竜神の社は、竜神村八所の鎮めの神で、そこに籠る修験者に人間以上の力があり、一村の安否の鍵がそこに預けられてあるように信ぜられているのであります。