Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
十津川で山小舎が爆発した後、中にいた十人の浪士の運命は悉くきまったけれども、竜之助一人の行方だけがわかりませんでした。しかし、落ち行くところは必ずや紀州竜神――竜神は昔から落人の落ち行くによい所であります。
源三位頼政の後裔もここに落ちて来た。熊野で入水したという平維盛もこの地へ落ちて来た。ずっと後の世になっても、乱を避け世を逃れた人の言い伝えが土地の古老の話に聞くと幾つも残っているのであります。
兵馬は十津川から追いかけて来る間、山中の杣に聞くとこんなことを言いました――ある夜、一人の武士が、この山間の水の流れで頻りに眼を洗っていた。最初は水を飲んでいるのかと思って、よく見たら、幾度も幾度も眼を洗っていたのであった。杣と聞いて安心し、竜神へ出る道をよくたずねて、覚束ない足どりで出かけて行った……
たしかにそれ。そうしてどこかに負傷している。眼を洗っていた――かの火薬の烟に眼を吹かれたのでもあろうかと、兵馬は直ちに想像しました。
兵馬はこれに力を得て、息もつかず竜神まで追いかけ、さまざまの人の手を借りて、今日まで三日さがしたけれども、更にその行方が知れないのであります。