Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Leggi 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.112 caratteri · 362 schermate

Aozora Bunko

それのみならず、この突然な、無躾な来客の、人に迫るような言いぶりのうちに、なんだか、哀れな、いじらしいものがあるような心持に打たれて、米友は憤っていいのだか、同情していいのだか、自分ながらわからない心持で、眼を円くしているほかはないのであります。

「おいらには、わからねえ」

米友は無意味にこう言って、首を左右に振りながら眼をつぶりました。

「わからないことはありません、お前は、きっと知っているはずなのに、これほどに言っても、お前はわたしに教えてくれない、どうしても教えてくれなければ、わたしも了見があるから……わたしは世間から嫌われています、世間の人からいい笑い物にされています、それは、わたしが生れつきから、そんなであったんじゃありません、継母さんが悪いんです、継母さんが、わたしをにくんでこんなにしてしまったのです、その前のわたしは、綺麗な子でした、誰も、わたしを賞めない人はありませんでした、それだのに、継母さんのためにこんなにされてしまいました、わたしを見る人は、みんなわたしを嫌います、いい笑い物にします、それは無理はありません、ですから、わたしは人に見られるのは嫌いです、ですから、わたしがほんとうに好きな人は眼の見えない人だけなのです。