Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate
ただしかしその時の見物は、さし換る番組と、登場者の風俗と、それに伴奏するさまざまの楽器の音と、使用の装飾の道具類とが、見るもの、聞くもの、異常の刺戟でないということはなく、その眩惑のために、半畳のための半畳を抑え、弥次のための弥次を沈黙させただけの効果と、堪能とは、たしかに存在したものであります。見物は、たしかに今までに見ないものをみせられたことに、沈黙の満足を表現しているといってよろしい。
ことに、その準備と訓練がよく行届いていたせいか、番組の進行、道具方や介添までが、キビキビした働きぶり、スカリスカリと歯切れがよく進んで行く興行ぶりは、従来、演芸の吉例(?)としての、初日の不揃いとか、幕間の長いとかいうような見物心理の圧制から解放されて、気の短い、頭の正直な見物を嬉しがらせたことは非常なものです。
演技で酔わされた人が、ホッと我に返ると、
「時間と、幕間は、西洋式に限りますな」
その西洋式の讃美者は、この興行主のお角が諸肌を脱いで、江戸前の刺青師に、骸骨の刺青を彫らせていることを知るものがない。
前芸の棒飛び、縄飛び、輪投げ、輪廻しといったのは、鍛練した技術で、眩惑の手品ではない。