Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate

Aozora Bunko

渡りはつけてみたが、トテも昨今のあの女の手には負えまいと、こう見くびっていたところが案外なもので、物の見事に背負いきったのみならず、その手際のあとを見せないあざやかさには、全く恐れ入ったよ。たしかに手腕はある女だ」

「そりゃあ、蛇の道は蛇ですから、血の出るような工面をしても、一時の融通はつきましょうさ。その日その日の上りを見込んでする山仕事と、末の見込みをつけてやる仕事とは違いますよ。線香花火みたような仕事を喜ぶのは子供みたようなものでしょう、女だてらに山かんは大嫌い」

「してみますと、お絹様、あなた様は、末の見込みのついた仕事をやっておいでになりますのですか」

「存じません」

「お怒り遊ばしますな、なにも、拙者があの女を賞めたからとて、あなた様をケナすわけでもなし、また、あなた様に、あの女のような真似をしていただきたいというわけでもなし、性質は性質としてただ、その手腕のあるところだけを賞めたのだから、あえて、お咎めを蒙る筋はあるまいと存じます」

「ああ、うるさい、それほど腕のあるのがお好きなら、観音様へおいでなさい、観音様には腕が千本ある」

「もう、腕の話はやめ……それはそうとしてお絹さん、お前も、恩怨の念は別として、ぜひ一度あの一座を見てお置きなさい、たしかに前例のない見物、また後代ちょっとは見られないものです