Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate
「しらばっくれちゃいけないよ、今お前、下で何といったい、お嬢様にそっと申し上げてしまったとか、お力になって上げたとかなんとか言っていたろう、お前でなけりゃ、手引をして逃がす奴はないんだよ」
そこで金助がスッカリ泥を吐かせられてしまったけれど、別段、この野郎が計略を構えて、お銀様をおびき出したというわけではない、ただよけいなことを喋ったというだけにとどまるが、このよけいなお喋りのために、お角は大事の金主元を失い、これからのてちがいを心配してみると、この野郎の面が癪にさわってたまりませんから、
「ホントに、おっちょこちょいほど怖いものはありゃしない」
と言って、その横面をまた一つピシャンと食らわせたものですから、金助は生ける色がなく、お角の手が弛んだのを幸いに、丸くなって逃げ出し、梯子段をころげ落ち、土間へ辷り出して、下駄を突っかける暇もなく、両手でひっつかんで、格子戸を押開け、はだしで外の闇へ逃げ出してしまいました。下にいたお梅は胆をつぶして、
「あらあら、金助さん、わたしの下駄を片一方持って行ってしまって……」
これは笑いごとではない。金助はあわてて自分の穿いて来た後丸の下駄と、お梅の大事にしていたポックリを半分ずつ持って逃げ出してしまったものだから、お梅は泣かぬばかりに口惜しがって、あとを追っかけてみました