Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate
を見た時に、主人をして感謝せしむるほどの好成績を示し得たことを、自分ながらよろこばずにはいられません。
「感心に手入れの怠りがないのみならず、分類の方法が宜しきを得ている」
といいながら、駒井は一学の手から提灯を受取って、汗牛充棟の書物をいちいち見てあるきました。満足の色を面にたたえて――
もし、管理者が一学でなかったら、この書物は、どうなっているか知れない。紛失はしていないまでも、散逸はしていたろう。そうでなければ虫と鼠との餌食に供せられていたに相違ない。そして、駒井は提灯をふりてらして、自身に書棚の間を縫って歩きながら、めぼしい書物をいちいち抜き取りました。抜き取ったのを一学に渡すと、一学はいちいちその題目を読んでは取りそろえながら、少なからず奇異の念に打たれたことであります。
申すまでもなく、わが主人の専門は、西洋の兵術と武器とであります。その道においてはならぶもののないほどの新知識であって、同時に、そのころの西洋科学の粋を味わうことにおいては、人後に落ちなかったものです。
ですから、今も隠れて、専らその方面の研究に没頭しているものに相違なく、従って参考書に不足を感じたればこそ、こうしてわざわざ駈けつけたものに相違ない。