Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate

Aozora Bunko

と与八がいいますと、さむらいはよろこばしげに、

「それは有難い、せっかくのことに道場の中を一見させてもらいたい」

与八が裏の戸口から入って、道場をあけてやると、さむらいは草鞋をとって、道場の内部へ入って来ました。

「ははあ、なかなか結構なものだ」

と道場の内部の整っていることを見て、旅のさむらいは感嘆し、

「誰も代ってこの道場を預かるというものはないのか」

「どなたもございません」

「誰か、あの男の生立ちを知っているものはないか」

「生立ちと申しますのは……」

「あの男の子供時代のことだ、いや、それよりも親の時代のことから……」

「左様でございます、みんなもう亡くなりましたね」

「あれの親がエラ物であったというではないか。そうして酒を飲んだか」

与八は、変な物のたずね方をするさむらいだと思いました。横柄なのは仕方がないが、エラ物であったというではないか、そうして酒を飲んだか、という尋ね方は、おかしいと思いました。このさむらいの尋ね方では、エラ物はキット酒を飲むもののようにきめているらしい。

「大先生もお若いうちは、少しは召上りになったようでございますが……」

と申しわけのようにいうと、さむらいは、