Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいしゅうぶんげいさほう

大衆文芸作法

直木 三十五

Leggi 大衆文芸作法 (たいしゅうぶんげいさほう) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.833 caratteri · 126 schermate

Aozora Bunko

少し離れた床の上では、十二人の羅馬兵が骸子を弄んでいる。

ここで兵士の描写が出ているが、後半に出て来る羅馬軍と波斯軍との戦争は、頗る興味のあるものであった。波斯軍は戦象と云うのを用いている。

象軍は、耳を聾する様な咆哮を立てて、長い鼻を巻き上げながら、肉の厚い赤く湿った口をくわっと開くのであった。その度に、胡椒と香料を混じた酒の為めに、狂気の様になった怪物の息が、羅馬兵の顔にむっとばかり襲うのであった。これは、波斯人が戦闘の前に、象を酔わすに用いる特別な飲料なのである。朱泥を以て赤く塗り上げ、それに尖った鋼を被せて長くした牙は、馬の横腹を突き破り、長い鼻は騎士を高く空中に巻き上げて、大地へ叩き付けるのであった。……背中には革で作った哨楼が太い革紐でしばり付けられて、その中から四人の射手が、松脂と麻緒を填めた火矢を投げるのであった。――それに対する羅馬軍の防禦はと云うと、軽装したトラキヤの射手、パプラゴニヤの投石手、それにフルチオパルブリと称する、鉛を流し込んだ一種の投槍の上手なイリリヤ隊が立向う。彼等は象の眼をねらって槍を投げる。象は狂奔する。哨楼を縛りつけている革紐を断ち切る。