Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たいしゅうぶんげいもんどう
大衆文芸問答
国枝 史郎
Leggi 大衆文芸問答 (たいしゅうぶんげいもんどう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8205 caratteri · 17 schermate
答「私の記憶に誤がなければ、たしかこの言葉は甲賀さんが、云い出したもののように思われますね。こういうような範疇をつくり、物を論ずるということは、便利という点で結構です」問「どっちの方が可いのです」答「これは問題になりませんなあ。若槻宰相が云って居ります、エエものはエエとして、ワリエものはワリエとして、是は全く名言です。で私も云いましょう。本格物だってエエものはエエ、本格物だってワリエものはワリエ、変格物だってエエものはエエ、変格物だってワリエものはワリエ」問「貴郎の好きな作家と作品は?」答「云えないこともありませんが、併し是は遠慮しましょう。私が好きだと云った所で、その人とその人の作品が、価値を高めるものでは無し、結果は反対かもしれませんからね。それに第一『私が』だの、乃至は『俺が』だのをブラ下げると、ひどく垢抜けないことになり、田舎者が愈々田舎者になります。まあご覧なさい大トルストイだって、あんまり『俺が』を鼻の先へ出すと、ちっとも『俺が』を鼻の先へ出さない、大ドストイエフスキイの人や作へ、親しみを感じるじゃあありませんか。……だが一つだけ上げて置きましょう。