Classici giapponesi con furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Leggi 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.347 caratteri · 243 schermate
奥のはるかな、谷の辺から弱く尾を引いてオーイと何かを呼んでいる声。
加多の出て来た所から、つづいて水木(前出)が抜刀を下げたなり、背後を振返りながら出て来る。これも加多に似たような身なりだが、傷は負っていないらしく比較的元気である。左手に鷲掴みにした二、三個のサツマ芋を生のままがりがりかじりながら、しきりに後ろ――右手奥を気にしつつ加多に近づく。
水木 ……加多、これを食え。
加多 ……食いたくない。
水木 嘘をつけ、そんなはずが。(ムシャムシャ噛む)ああ、うまい。……フフフフ、残念ながら、うまい。さあ……。
加多 ……拙者の隊では、士分以下の者などもう二日間、雪以外の物を咽喉に通していない。たとえ生芋でも一人では食えません。そちらで食べて下さい。
水木 また言う。それでは身体がもたんぞ。
加多 全身が妙にカッカと熱を持って食気がないのです。
水木 そうか。……いや、明日あたり新保辺から医者が来よう。だが……(ムシャムシャやりながら、右手奥の方をすかして見る)どうしたのか、馬鹿におそい。たしかに伝えたのか?
加多 それは、伝えたはず。
水木 弾きずを負っているそうなが、腕は立つそうだな?