Classici giapponesi con furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Leggi 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.347 caratteri · 243 schermate
加多 見ろ、甚伍左は、他の一切のことを忘れているのだ。家や村を顧みる暇がないのだ。
仙太 旦那ぁ今どこに居らっしゃるんで?
加多 それは拙者も知らぬ。或いはどこかの野末か軒下で斬られて死んでいるかも知れぬ。
今井 加多さん、玉造の諸兄は予定通り敢行したらしいですなあ、御覧なさい!(空の火明りは急速に赤くなり、その反映が三人の顔に赤く映るくらいになる)
仙太 おお! ありゃ真壁の町だ!
加多 われらと同憂の士が、玉造の百姓と共に打って出て、永らく我等に耳を貸そうとしない横道の物持ち、米商人、質屋、支配所、陣屋などを焼くのだ。……綺麗だなあ!
今井 天狗組最初の狼火だ! 日本国を焼き浄めるための、あれは、第一の火の手だっ!
三人は谷に向い、ますます赤く焦げる空に対して、ジーッと無言で真壁の方を見詰めて立つ。事実音が聞こえるほどに物凄く赤黒く焦げて行く空。
三人無言で立ったまま非常に永い間。――驚いてけたたましく鳴く遠くの猿の声。夜鳥の叫び。
やがて、前の時とは較べものにならぬほど急調にドウドウドウと山一杯に鳴り出す社の太鼓の音。
仙太 (その音で目が醒めたようになり)おう、こうしちゃ居れねえ!(と箱を抱え込んで)じゃ、お二人さん、まっぴらごめんねえ。