Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てんのう

天皇

蜷川 新

Leggi 天皇 (てんのう) di 蜷川 新 (にながわあらた) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.036 caratteri · 269 schermate

Aozora Bunko

という斬奸状をたずさえ、慶喜を護衛して上京することになった。それは単なる護衛であるから、進撃態勢ではないのである。そうして先供が鳥羽まできたところ、薩長の軍隊が、関門をとじて通さない。そこで押問答になった。徳川方は、通れないので、芝生で酒を飲んだり、踊ったりしていたのであった。夕刻になって、そこへ、西郷が突然、大砲を打ちこんだのである。一八六八年(慶応四年)一月二日、これが、戊辰戦争の発端であった。

西郷は、そのとき、「勝てば、俺のほうが天下が取れる。敗れれば、俺のほうの天下はだめだ。ともかく撃ってしまえ。」という意味のことを放言している。西郷という人は、そういう男である。ほめるならば、その機智と勇断とを、ほめるべきであろう。しかし、むろん、「勤王」でもなんでもない。「人民」や「人命」などは、眼中になかったのである。現在であったならば、まっさきに破防法に引っかかる男であろう。

天皇中心の歴史によると、この戦争で、徳川が敗走したように書いてあるが、まっ赤なうそである。徳川方は、はじめは優勢であった。山内容堂は、この戦争を目して、「あれは、会桑と薩長との私闘である。