Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たいへいようまじょう

太平洋魔城

海野 十三

Leggi 太平洋魔城 (たいへいようまじょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 93.147 caratteri · 187 schermate

Aozora Bunko

ロップ島! この島から、海魔があばれている海魔灘まで、わずかに十キロあまりしかないのである。

太刀川は生きていた

さて話は元にもどって、海魔灘の渦巻にまきこまれて、海上から姿をけしさった太刀川時夫は、どうしたことであろうか。また、潮に流されながら時夫にたすけをもとめていた石福海少年は、どうなったことであろうか。

がんがんがんがん。がんがんがんがん。

鉄をたたいているような物音である。

「あ、やかましい。耳がいたいじゃないか」

太刀川時夫は、夢心地でつぶやいた。

ぽとり、と、つめたいものが、時夫の襟もとにおちて、せなかの方にまわった。

「ああ――」

そこで、太刀川時夫は、やっと気がついた。

「はて、ここはいったいどこだろう」

あたりをずっと見まわした。

そこは、コンクリートでかためた四角な空井戸の中のようなところだった。壁はびしょびしょに水でぬれている。ふしぎなのは、時夫のいる床だった。あらい鉄格子でできている。がんがんがんというものすごい音は、鉄格子の下からきこえてくるのだった。

電灯らしいものもないのに、この室内は鉄格子の下からぽーっと青白い光がさしていて、物の形がわかる。