Classici giapponesi con furigana
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きじゅつこうあんぎょう
奇術考案業
長谷川 伸
Leggi 奇術考案業 (きじゅつこうあんぎょう) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4145 caratteri · 9 schermate
であり常磐津の邦楽家が「ずわ屋」であるが如きもので、侮辱ではなくて実用語なのである。一がピンでもありホンでもある、三がげためでもありうろこでもあるのと同じことである。
その「ずまのネタ」屋を、はじめから志した、そんな人ではなかった彼であった。
元は一かい二やり、頭も大切だが指もはたらく投機師で小蟹弥兵衛といっては、その土地で一時はひどく当りつづけ、花の裾を青畳に引きずる女たちの相場を狂わした男である。何でもそうだが当りに浮かれて拡げたまま、いざとなって緊縮するその手際のよさ悪さ、それが人間一代の運命をぴったりきめる関所である筈。弥兵衛はその関所で落第し、大きな地所つき建物を銀行に引渡し、次第下りに落目となり、手狭な借家でありしその日の栄華をしのぶ、所謂ご沈落の態となったとき、ふと考えたのがよくないことだった。
俺に限らず、浮き沈みは男一代に、ついて廻ることなんだ、そこで沈むときは一と溜りもなくぶくぶくと、金槌流に音も立てずに沈んでしまうから、今の俺のように手も足も出なくなる。これでも多少の資金があれば、もう一度小蟹弥兵衛の天下にしてみせるのだが、何をいうにもレコがない。