Classici giapponesi con furigana
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きぞくひがん
奇賊悲願
海野 十三
Leggi 奇賊悲願 (きぞくひがん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9375 caratteri · 19 schermate
いいかね、そこでお前は思い当ることがあるだろう」
「おお……」
「義手や義足をピストルで撃ってみても、すぐお替りをはめて元のようになるわけだ。もっともこの春山さんは、赤インキなども用意して実感を出して下さったようだが、とにかくお前がピストルと別れてくれたことはおれも嬉しい。今の時勢に、ピストルを振廻して人命を傷つけるなんてことは、野蛮にして下劣、最も罪が重いんだからね」
「兄貴の智慧にしちゃ上出来だ」
「いや、この芝居はおれが書いたんじゃなくて、ここにお出でなさる名探偵袋猫々先生にお智慧拝借の結果だよ。猫々先生によくお礼を申上げなよ。……しかしおれはお前のお蔭で、これまで下げたことのない頭を、宿敵猫々野郎の前に下げたんだぜ。ざまはねえや」
烏啼はそういって、探偵袋猫々に向って合掌した。彼の両眼は義弟の更生を謝する涙にうるんでいた。