Classici giapponesi con furigana
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おくさんのいえで
奥さんの家出
国枝 史郎
Leggi 奥さんの家出 (おくさんのいえで) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.851 caratteri · 28 schermate
(眼隈の似合うお嬢さんよ!)心の中で毒吐いたのは、果して私の不遜だったろうか?
立ち止まった処に檻があった。
熊が一匹遊んでいた。ノッソリ、ノッソリ、ノッソリ、ノッソリ。……
並んでもう一つ檻があった。
猿が六匹遊んでいた。ノッソリ、いやいや、そうでは無い。敏活に遊んでいたのである。
猿の檻に並んでタラタラと、幾個かの檻が列をなしていた。
大変悠長ではあったけれど、私とそうしてお嬢さんとは、一々檻を覗いて見た。
一つの檻には鸚哥がいた。それもたった一羽だけ。一つの檻には兎がいた。それもたった一匹だけ。もう一つの檻には猿がいた。親子の猿と、一匹の赤ん坊と、そうしてもう一匹の食客めいたのと。もう一つの檻には紅雀がいた。それもたった三羽だけ。もう一つの檻には鳶がいた。それもたった一羽だけ。(空を睨んで、威張りまくって、さも、偉いゾーッと云ったように)もう一つの檻には孔雀がいた。(いや孔雀には似ていたけれど、やや貧しげな鳥であった)それが三羽腹這っていた。日の光の射さない砂の上に。
で、これでお終いなのである。
いやいや夫れ等の檻の列と、向かい合った所の反対側に、更に一列の檻があった。