Classici giapponesi con furigana
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おんなのさかなうり
女の魚売り
小川 未明
Leggi 女の魚売り (おんなのさかなうり) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3886 caratteri · 8 schermate
一家のものが、生まれもつかない、あさましい姿になると、金持ちは、いままでした、いろいろのよくないことが後悔されました。そこで、金持ちは村に寺を建てました。自分は、ちょうどはげ頭なので、その寺の坊さんになりました。身に黒い衣をまとって、一日、御堂の中でお経を読んで暮らしました。
村の人々も、いつかは、その坊さんを信ずるようになりましたが、坊さんは、とうとう年をとって、その寺の中で死んでしまったのです。
後には、寺が残りました。寺のまわりには、すぎの木がこんもりとしげっています。そして、いつまでも、晩方の風に、さびしく吹かれて、その黒ずんだ葉をゆすっています。桜の花の咲くころには、この寺の境内にも桜の花が咲くのであります。
空の赤い晩方、たいが捕れて、この村へ売りにきたときは、きっといいことがあるというので、村の人々は争って、そのたいを買います。けれど、季節に遅れたたらは、買うと悪いことがあるというので、売りにきても、けっして買わないのであります。