Classici giapponesi con furigana
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Leggi 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.508 caratteri · 236 schermate
「――そうだ。サーちゃんはマーちゃんと同じK劇場だから、あんた知ってるんですね」
お坊さんの住いの塀に沿って山東庵京伝の書案の碑とか中原耕張の筆塚とか並木五瓶の「月花のたはみこゝろや雪の竹」という句の刻んである碑とか、いろいろの石碑が一列に並んでいる。そのさきに粋筋の人たちがよく願をかける被官稲荷がある。その神燈の格子にサーちゃんがおみくじを結びつけているのだ。けばけばしい洋服の踊り子と古風なおみくじ。
「凶が出たんだな」
ドサ貫はひとりごとのようにつぶやいて。「あの子は、――K劇場に瓶口というのがいるでしょう。それとできているんだが……」
「ふんふん」(本来なら、へーえ? と言うところだ。)
「瓶口というのはいろいろと女がいるから……」
「ふんふん」(本来なら、ほう、とでも言うところだ。)
サーちゃんがおみくじをひいたりするのは、瓶口との間がまずくなったせいかもしれないとドサ貫は言うのだったが、私はそんなことより小柳雅子が美佐子の妹だという初めて知らされたうそのような事実で頭はいっぱいだった。ふんふんというのも上の空であった。うそのような、――さよう、私は下手な小説書きだが、それでもこんなうそのような筋はとても書けない。