Classici giapponesi con furigana
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Leggi 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.508 caratteri · 236 schermate
――嶺美佐子は、しかし倉橋君に、――嶺美佐子の方からどうやら惚れたらしいですね」
「……………」
「それで自分でこわくなって、但馬をあわてて呼んだらしい」
「但馬君がそんなことを君に……」
「そうとは言わないが」
「でもそんなようなことを……?」
せき込んで言う私に、朝野はニヤニヤとして、
「いや、僕の創作ですよ。僕だって小説を書いたことがあるんで、――但馬が、呼ばれて上京したという話を聞いて、まあ、創作的想像をしたんだが」
唇をベロリとなめて、
「でも、倉橋君はお酉さまの晩に吉原でもって、嶺美佐子と大分シンネコだったというじゃないですか」
「……」
――美佐子が吉原で、私にちょっと話があると言った、その話というのは、朝野の言葉を借りれば、妹の小柳雅子に触手を延ばすなと私をきめつけようとしたのだ。そのための「シンネコ」的風景だったのだ。妹の雅子に私が夢中だということを知らない前、すでに、市川玲子にからむ妙な因縁から私の(美佐子の言葉を借りれば)「猟奇趣味」をきめつけた美佐子である。その「猟奇趣味」が妹の雅子に向けられていると知って美佐子は妹を守るため、私をきめつけようとしたのだろう、ドサ貫をけしかけたのも、妹を守ろうがためであろう、そう私は解していたが……。