Classici giapponesi con furigana
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ようかいだん
妖怪談
井上 円了
Leggi 妖怪談 (ようかいだん) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.157 caratteri · 25 schermate
このとき、早くも執術者はこの状態を感受するのです。その様子は、まず術者は常に対手の面を注視し、かつテーブルの微動に注意するのである。かかるときに板は回りて、ある文字、夫人の前に至らば、ただちにこれはわが父の頭字なりと感ず。また、そのつぎの字なりと思惟するがゆえに、微動と顔色とは時々刻々、術者の脳裏に印せらるるものであります。例えば、木村なれば Kimura にて、はじめKがくれば、これわが父の姓の頭字なりと思います。同時に感動を起こします。術者は早くもこの感動を感受いたしまして、そのつぎのiもまた同じく感じ、mもuもrもaもともに感受いたしますので、その木村なることを表白するものでございます。かようのわけでございますから、決して恐ろしいことでも不思議なことでもなんでもないが、ちょっと聞くと、なんとなく不思議なようにきこえますものです。しかるに、やはりこの狐狗狸様をやる連中は、真に狐狗狸様があって、かくつげるものだと信じております。かように申しますと、狐狗狸様はだれにもできるようですが、実際はだれにもできませぬ。もちろんできるべきわけであるが、なにぶんにも心通の機微なるがゆえに、感知するの能力を養わざれば、全く不可能でございます。