Classici giapponesi con furigana
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かしまし(かしまし)
姦(かしまし)
久生 十蘭
Leggi 姦(かしまし) (かしまし(かしまし)) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.914 caratteri · 22 schermate
なにがなんでも、このままでは帰されない。骨身にしむほど、ぎゅっという目に逢わしてやろうと思うんだけど、久しく不通だったもんだから、志貴子、どんな生活をしているのか、正体がわからない。苛めようにも方針が立たないってわけ。せめて輪郭だけでもつかまないことには、手も足も出ないから、「この四、五年は一年ぐらいの早さですんでしまったけど、数えてみると、あれから、もう十年になるのね。このごろ、どんな生活なの」と釣りだしにかかると、「うちらに生活みたいなもん、あれしません。ぼやぼやと、一日一日がたっていくだけですねん。でも、東京いうたら、いつ来てみても、なんやしらん、ざわついてますねんなァ。うち、山ン中にひっこんでるせいか、こないしてると、中腰で居立ってるような気ィして、ちょっとも落着けしませんのン」なんて。……
そうなのよゥ。銀座のような手軽なところへ呼びだされたのが心外だ、という意味でもあるんですけど、要するに、上手にぼやかして尻尾をつかませないの。あたしも、ついムキになって、「あなたは恩知らずよ。あたしたちにあんなに世話になっておきながら、たよりひとつよこさないなんて、あんまりバカにしているじゃないの。