Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

まごしちとずんど

孫七とずんど

山本 周五郎

Leggi 孫七とずんど (まごしちとずんど) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.189 caratteri · 30 schermate

Aozora Bunko

そのとき寸度は酒井忠次のさきてとして、朝倉軍の側面を衝くべく、稲田にはさまれた細い田道を一隊の兵とともに前進していった。するとそこへ信長がわずかな供をつれて馬で通りかかったが、このありさまを見ていきなり「なんだおまえたちは、じじばばが寺詣でもするように、田道を一列に並んでぶらぶらゆくやつがあるか、いま合戦のまっさいちゅうだぞ」とおそろしいけんまくでどなりつけた。

「おせきなさるな」寸度はびくともせずにおちつきはらって答えた、「合戦はこれからでおざる、いまから田へ踏みこんで泥まぶれになったところで、一刻はやく勝つわけでもおざらぬ、……織田どのの先陣は徳川、徳川のまた先陣は酒井、酒井のそのまた先陣はこの寸度でおざる、先陣のことは先陣におまかせあれ」つまりこれが石原寸度右衛門だった。

孫七郎と寸度右衛門はひとも知る無二の親友だった。孫七は顔の雑作がそうであるように、すべてが大まかでのんびりしている、決してせかせかしない、しかもそれがずぬけているので「孫七と伴れになるな」という通言さえもでき、とかく同輩のなかまはずれにされがちだった。寸度は親友としていちばんそれが口惜しい、「凡愚どもに孫七のねうちはわからぬ、あれはそこらあたりに転げている雑兵武者とは種が違うんだ、よくあの眼をみろ」