Classici giapponesi con furigana
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あんごじんせいあんない
安吾人生案内
Leggi 安吾人生案内 (あんごじんせいあんない) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7497 caratteri · 15 schermate
元の巣に帰したいという熱望こそは彼の至上の願いなのだが、いかんせん、その施すべき処置に窮し、他に策が思い至らず、ついに新聞に手記を公表したものと察せられる。
元の宮様であるゆえ新聞がとびつくことを承知で利用したと解するのは、いささかならず酷である。他に適当な方法を知らない彼が、思いきって新聞を利用した勇気と、その勇気の裏にこもっている妹の身を思えばこその一念を見てやるべきである。
宮様は露出狂、隠すことを知らぬ。風呂にはいっても隠すべきところを隠さぬ、などと誰かが書いていたが、そんなバカなことがあるものか。人間の本性に変りがあるものですか。風呂の中で隠すものを隠さぬぐらい、なんでもない話じゃないか。そんなことと、一家一門のスキャンダルをあばくこととが同じような軽い気持で行われる道理があるものですか。恐らく彼らは一門の上に天皇をいただき、他の誰よりも一門の名誉を損ずることを怖れつつしむよう躾けられ育てられているに極っている。我々にとってこそ天皇もタダの人間だが、彼らにとって天皇はやっぱり神にちかい敬意なくして有り得ない存在に相違なく、そのように一族一門を神の座により近いものと感じがちの彼らが、人一倍一門一族の名誉を考え自分の名誉を考えるように育てられ習慣づけられていることは明らかなことだ。