Classici giapponesi con furigana
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あんごこうだん
安吾巷談
Leggi 安吾巷談 (あんごこうだん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7860 caratteri · 16 schermate
東京のマンナカで二人降し、一人降しして、降された旦那方に捕える処置ができないのもフシギ。まるで捕えて下さいと頼んでいるようなトンマな犯人をまんまと逃しているのである。
すくなくとも、戦争に負けるまでは、こういうノンキな旦那の存在は珍しかったろうと思う。職務に対する責任というものを持っていた筈だからである。
しかし、自分の金ならとにかく、人の金をまもって負傷するのはバカバカしいという考えは、新しいものではない。バカなケガをしたくないのはお互様で、人間の本音は昔からそういうものだ。
けれども、敗戦前までは、責任というような気分があって、本音を押えつけるような働きをしたものだ。あの三人の旦那方から聯想されることは、日本人が精神的にも完璧に武装解除したらしいナということで、志願兵はとにかくとして、徴兵でもして戦争をやろうたってムリな話、降参ぶりがずいぶん見事だろうと思う。日本と戦う国は日本の兵隊の数だけの捕虜を養う覚悟がいる。戦争しないという憲法を定めたのは、洞察力の明、神の如しというべしである。
もっとも、私も、戦争には降参組の先鋒で戦争しないという憲法には何より賛成なのである。